安心のマーク神戸鍼灸マッサージ師会 公式ホームページ

(公社)兵庫県鍼灸マッサージ師会 神戸地区(神戸鍼灸マッサージ師会)の公式ホームページです。神戸地区(中央区、灘区、東灘区、兵庫区、長田区、須磨区、西区、北区)で鍼灸マッサージ施術を行なっているはり師、灸師、あん摩・マッサージ・指圧師の方や周辺地域にお住まいの方への情報提供を目的としています。

2019年度西神戸地区講習会レポート



2019年度西神戸地区講習会の様子1 2019年度西神戸地区講習会の様子2



 2019年4月7日(日) 13時30分より約3時間に渡り、京都府より寺子屋お産塾代表の田中寿雄 先生をお招きし、「入江式FTシステムによる産後ケア~母乳改善の意義とその診察・診断・処置について~」との演題で講義と実技デモンストレーションを行なっていただいた。

 田中先生からご提供いただいたテキスト書籍の冊数に限りがあり、参加定員を20名と設定させていただいていたが、定員を上回る申し込みをいただき、盛況に講習会を開催することとなった。

講習会が始まり、本題へ入る前に「興味を持っていただくため」ということで田中先生が発見された「もぐさの効能」について実際に経験された内容をお話いただきつつ、「もぐさ」を湿布のように使用することで炎症を抑える効果があることをご説明いただいた。

さらに実際の効果を立証するために西神戸地区の上田先生(田中先生の勉強会にも参加されており信頼関係が構築されている)と田中先生ご自身に意図的に火傷を起こし、上田先生の方には「もぐさ湿布」を施し、田中先生の方は処置をしない状態での経過観察を行なった。

「もぐさ湿布」を施した上田先生の方は火傷のひりひりするような痛みは数分でほぼ感じなくなり、腫脹も押さえられているようだった。「もぐさ」を点火せずに使用するというのは眼から鱗だった参加者は少なくないだろう。

その後、入江奇経十二脉説の解説をしていただき、IPコードを用いた母乳改善について現在授乳中のモデル患者にデモンストレーション処置について西神戸の上田先生がデモンストレーションを行い、田中先生には熱鍼と磁石を用いた処置についてデモンストレーションを行なっていただいた。

講習会の後半はデモンストレーションを行いながら、施術者の心構えなど多岐にわたりお話しいただき参加者には良い刺激となったのではないだろうか。中でも「(治療の)刺激は患者さんの応援になっているかおせっかいになっているかを考えなければならない。応援になる刺激であれば患者さんは改善していく。あくまで患者ファースト。」との趣旨のお話はとても重要な点だと感じ納得するものがあった。

今回の講習会では西神戸の上田先生はじめ寺子屋お産塾のメンバーの先生方にご協力いただき盛況に講習会が開催できたことに感謝申し上げたいと思う。

報告者:西神戸地区学術・広報部長 井上和哉

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